東に西に右往左往の旅へ(後編)

最後は、旅に出ました。

 

18切符がたまたま安く手に入ったので、旅に出ました。

 

行くあてのない旅

 

 

切符と最低限の荷物だけを持ち、とりあえず電車に乗車。何にも決めていない旅です。

 

幸いに、暖かくて晴れた気持ちのいい日でした。

 

寂しさには旅がいい

 

色々試した結果、ひとりで旅に出るの最も寂しさ対策に効果がありました。寂しさは、誰かがそばにいることで埋めることができますし、誰かの側にいることで、むしろ寂しくなることもありますが。

ひとりで旅にでることで、誰に合わせることもなく、勝手気ままに自分のペースで動く。私だけの旅ができたのがとてもよかったです。

 

寂しさとか空っぽさがつのってきたら、

 

  1. 体を動かす
  2. 手を動かす見知らぬところへ行ってみる
  3. 自分のペースや好きなものを思い出して、自分好きなものの近くに行く

 

ということがいいと思いました。

 

常にフレッシュであること

 

旅から帰り、また日常に戻り、我にかえると、「こんなに右往左往して自分は一体何をしてるんだろうか、なんて不器用なんだろう」という気持ちになってきました。

 

他の人たちはもっとスマートに生きているように見えるのに。でも、ある日、たまたま本屋のショーウィンドウに飾ってあった詩を見つけたのです。その詩は、茨城のり子さんの「それを選んだ」という詩でした。

 

「 それを選んだ 」

 

退屈きわまりないのが 平和

 

単調な単調なあけくれが 平和

 

生き方をそれぞれ工夫しなければならないのが 平和

 

男がなよなよしてくるのが 平和

 

女が溌剌としてくるのが 平和

 

好きな色の毛糸を好きなだけ買える

 

眩しさ!

 

ともすれば淀みそうになるものを

 

フレッシュに持ち続けてゆくのは 難しい

 

戦争をやるより ずっと 

 

見知らぬ者に魂を譲り渡すより ずっと

 

けれど

 

わたくしたちは

 

それを

 

選んだ 

 

最後に

 

 

この詩を見つけて、「そうか、平和であることは、退屈きわまりなく、単調な明け暮れの中で生きることなんだな」と腑に落ちました。

 

この詩を知ってから、退屈を感じたら、同時に平和を感じるようになりました。退屈な日々の中でも淀まず、フレッシュでいることは結構難しいけれど、それを諦めず、地球上の人が全員ご機嫌に生きていれば、戦争なんて起きないのでしょう。

 

そう思うと、自分の右往左往したことも大事なことのように感じられました。

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