路上ギャラリーにようこそーウエノアキヒト

おことわり

書き手のウエノがブログとかライティングとかにまったく歯が立たないので、NHK教育「いってみようやってみよう」「それいけ!ノンタック」(古くてすんましぇん・・・)風の街かどインタビュー方式で行います。

 

ー出演ー

チャッくん・・・かに座第8星雲プロキシア星で革命に失敗し、地球に亡命してきた宇宙人。見た目と声は完全に5歳の幼児。懲りずに地球でも革命の花火をブチ上げようと、色々リサーチ中。愛読書はカレル・チャペック「山椒魚戦争」。

おねーさん・・・一応「おねーさん」と名乗っているが、年齢・国籍・経歴等まったくの不明。なぜチャッくんと絡んでいるのかも不明。ケイマン諸島で愛人をしていたらしい。

ウエノさん・・・路上でモゾモゾなんかやっている変な人。いい年のくせに「おじさん」と言われると烈火のごとく怒る。

 


チャッくん「うわ~。地球もだんだんさむくなってきたねえ~、おねーさん」

おねーさん「(グラサンをはずしながら)そうね、チャッくん・・・こんな日は、南の国が恋しくなるわね・・・」

チャ「えっ?おねーさん、南の国にいたことがあるの?」

おね「チャッくん。お互いの過去には、いっさい干渉しない。そう約束したわよね?」

チャ「あっ、そうだったぁ~。ごめんなさーい、おね~さ~ん(と言いながら凄い目で睨む)」

おね「(無視して)さて・・・こんな日に京都の鴨川に来てみたけど、誰かいるのかしら・・・」

チャ「外国人のひとがボチボチいるけど、あんまり人はいないなぁ」

おね「こんなに天気がいいのにね・・・」

チャ「あっ!見て、おねーさん!あそこになんか変な人がいる!」

おね「あら?たしかに変な人がいるわね」

チャ「こんな道ばたにパネル立てて、なにやってんだろ?あ、のぼりが立ってるよ!えーっと、なんて読むんだろ・・・も、もたの、ギャラリ?」

ウエノさん「漢字も読めんのかお前わ!!ろじょうや、ろじょう!路上ギャラリー!」

チャ「(小声で)コイツ、ブッ殺したる・・・」

おね「チャッくん!某こじらせtwitter並みに沸点が低すぎるわよ!」

チャ「ごめんなさーい、おねーさーん☆ ねえねえおじさん、こんなところでなにやってるの?」

ウエ「おじさんちゃーーーう!!(激怒)お兄さんや!!」

チャ「なぁ、このオッサン硫酸で溶かしてもエエか?」

おね「ぜんぜん話が進まないわね・・・(天をあおぐ)」

チャ「チッ・・・。じゃーあー、おにーさーん、路上ギャラリーって、どんなことやってるのーお?」

ウエ「ああ、これは文字どおり、路上でギャラリーをやってるんですよ」

チャ「お前、もっとひねったこと言えへんのかい」

おね「確かにそうね」

ウエ「(ビビって)す、すんません・・・いや、絵とか写真とか、よく屋内のギャラリーでは展示してあるけど、屋外で展示してるとか、あんまり見たことがないんで、やってみたらおもしろいんじゃないかと思って、それで・・・」

おね「そうね、絵を見に行くっていったら、美術館かギャラリーよね、ふつう」

ウエ「なんか屋内のキチンとした空間で見るのもいいけど、野外で街の音や人の声を聞きながら作品を見る、っていうのもおもしろくないですか?」

チャ「ぼく、あんまり絵とかわかんないからな~」

ウエ「(イラッ)」

おね「ま、まあ、でもこういう街かどに絵が展示してある風景、っていうのもステキよね」

ウエ「そうですね。道行く人って、ぜんぶがぜんぶ、足を止めてじっくり見てくれるわけじゃないんですけど、でも行き過ぎながらもおもしろそうにながめてる人もけっこういて、それって街の風景の一部になってるのかなあ、って思ったりします」

チャ「これって、おじ・・・お兄さんがずっとひとりでやってるのぉ?」

ウエ「(イライラッ)いやいや、ぼくの作品を展示してるわけではなくて、毎回いろんな人の作品を展示してるんですよ。そのほうがいろんなアーティストさんと会えるし、作品だけじゃなくて、その人の価値観とか、作品や活動への思いみたいなのも聞いたりできるし。自分の作品とかより、そっちのほうがおもしろいですね」

チャ「へーえ。いままで、どんな人とやったの?」

ウエ「そうですね・・・。最初は、住んでたシェアハウスに写真を撮ってる人がいて、その人にこういうこと考えてるんだけど、やってみない?って聞いてみたらやりましょーって言ってくれて。2月の寒いときでしたけど、強引にやりましたね(笑)」

チャ「わー。そんな寒いときにやったら、人なんて来ないんじゃない?」

ウエ「ぼくもそう思ってたんですけどね。公園と、あと鴨川でやったんですけど、パネルを広げたら散歩してた男の人がふわ~っと近づいてきて、この写真、島田じゃないか?って」

おね「島田?」

ウエ「その人、あ、スズキさんて言うんですけど、スズキさんの実家が島田市ってとこで、そこの風景を撮った写真だったんですよ。すごい偶然じゃないですか?」

おね「確かにね」

ウエ「なんかそういう、美術館とかギャラリーではありえないようないろんなできごとが起こるのも路上の魅力かもしれないですね。予想外のハプニングも、おもしろさとして受け止められる人だと、楽しめると思います」

チャ「えっ、ほかにはほかには?」

ウエ「ええっと、その次にやったのがkaaiさんっていう、連歌をやってる・・・」

おね「何よ、連歌って」

ウエ「えっ、それは(焦)あの、日本の短歌って、五、七、五、七、七の構成で作ってるじゃないですか。その五七五七七を、連想ゲーム的にどんどん参加者でつないでいく遊びなんですけど」

おね「ふーん。それを路上でやったの?」

ウエ「そうなんですよ。道行く人に、短冊に書いてもらって。そのときも、ママチャリに野菜積んだアメリカ人が目の前にギャーッ!ってチャリ止めて、コレワニッポンノポエムデスカ?って」

チャ「知ってるんだ!アメリカ人も」

ウエ「いやもう、びっくりしましたね」

おね「そういう人には、ぜったいギャラリーでは会えなさそうね」

ウエ「そうですね。路上って、ギャラリーとかでは会えないような人に出会ったり、作品を見てもらったりできるので、アーティストさんにそういう出会いをしてほしいなあと。それもやってる動機のひとつですかね」

おね「なるほどねー。他には?」

ウエ「(なんか尋問みたいだな・・・)えっ、そうですね、kaaiさんの次はばんどさんていうダンサーさんだったんですけど、ばんどさんのアイディアっていうのが、道行く人が日ごろ無意識にやってるクセ、みたいなのを教えてもらって、それを合体させて、おどりの振り付けを作るっていう」

おね「ねえ、聞いててちょっと気になったんだけど、なんかはじめ言ってた絵や写真の展示、みたいな話と違ってきてない?」

ウエ「あっ、そうなんです。初回ぐらいまでのイメージでは完全に「完成した作品の展示」だったんですけど、悪いクセでなんかすぐ脱線しちゃうっていうか・・・」

チャ「ダメな大人の見本だねっ!」

ウエ「(殺す・・・こいつぜったい殺す・・・)あーいやいや、脱線といえば脱線なんですけど、ストリートっていう場所の性格もあるし、参加型というか、その場で作品が生成されるというか、なんかそういうやつも合うんじゃないかな、と思いはじめて」

おね「それは誰でも参加していい、ってこと?」

ウエ「そうですそうです。ばんどさんの次の前野さんなんかはアートセラピーがバックボーンの人なので、完全にみんなで好きに創作する空間、ていうコンセプトでやりましたよ」

ウエ「あー、このときは須磨海岸でやったんですよね。浜風浴びながらみんなで絵描いて。めっちゃ気持ちよかったっす!」

おね「ふんふん」

ウエ「そう、かっこよくいうと参加型インスタレイション?を毎回やってる感じです(鼻たかだか)」

おね「でも、いきなり路上でやって、そんなひょいひょい参加してくれるかしら」

ウエ「うっ・・・そこがねえ・・・いまの課題っちゃあ課題なんですよねぇ。見てくれてはいるけど、参加してくれる、ってなるとまだそーんなにいないんですよねえ・・・」

チャ「うん、パッと見、変だし」

ウエ「ぐっ・・・でも確実にノッてくれる層もいて、こないだかつふじさんていう人と音遊びをテーマにやったときもそうだったんですけど、こどもさんと外人さんの食いつきは、めちゃめちゃいいんです。もうなにも言わんでも、どんどん輪に入ってくるっつうか」

チャ「宇宙人は?」

ウエ「いません!(ちょっとキレた)」

チャ「つまんないの~」

おね「チャッくん!ロボトミー手術するわよっ!」

チャ「ごめんなさーい、おねーさーん。えーん」

おね「話を戻すわね。じゃあ、今後も参加型の方向でいくの?」

ウエ「そうですねえ・・・いまんとこは参加型が多いですけど、純粋な展示、っていうカタチも路上でどこまでどうできるのか、掘り下げてみたくもあるので。やりたいっていう人がいたらぜひぜひ!って感じですね」

おね「そう、見た目は変だけど、それなりにいろいろ考えてるのね。じゃ、今後の目標は?」

ウエ「目標!いやー、この活動がどう転がっていくのか、自分でもちょっとわからないんですけど。ただ、さいきん道路とか公園とか、街の公共の場所がなんかよそよそしいっていうか、きゅうくつに感じることが多いんで。ぼくの活動みて、もっと公共の場所で遊ぶ人がふえてくれたらいいなあ、とは思ってます」

チャ「(バキッ!)あ、パネル壊しちゃった・・・ごめんなさーい☆」

ウエ「ぐあ!ギャラリーのアイコンが・・・こ、こ、このガキャーー!(再び激怒)」

チャ「あーんこわいよー、おねーさん」

ウエ「てんめぇー、おまえのボディ透明にしたるからな!!来いコノヤロー!」

おね「ちょっと!そんなマニアックなネタで締めるのはやめてちょーだい!」

〜おわり〜

「ボディを透明にする」・・・映画『冷たい熱帯魚』に登場するゆかいなおいちゃんの

              口癖。

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